自然
桜のライブカメラ 5台|吉野山・兼六園・哲学の道・醍醐寺・段葛
桜は南から北へ、低いところから高いところへ咲き上がります。鎌倉の段葛から吉野山の上千本まで、咲く順に5台を並べました。桜のために置かれたカメラは1台もありません。
何が見えるか
桜を映すカメラは、このサイトに5台あります。厄介なのは、その5台が神奈川・京都・石川・奈良の4県に分かれていることです。県ごとのページではどこにも全部はそろわないので、富士山と同じ理由で、このページにまとめました。
並べた順は地図の順ではなく、例年咲く順です。桜は紅葉と逆で、南から北へ、低いところから高いところへ動きます。この5台は本州の真ん中あたりに固まっているので日本全体のずれは出ませんが、それでも鎌倉と吉野山の上千本では半月以上離れます。
5台はどれも桜のために置かれたカメラではありません。吉野山 上千本は環境省が国立公園の風景を映すもの、兼六園は石川県が庭園を映すものです。哲学の道は京都市観光協会、醍醐寺は国土交通省 京都国道事務所で、どちらも混んでいる時間を避けて歩けるようにという目的の配信です。段葛だけが公の機関ではなく、若宮大路に面した鎌倉の菓子店が、自分の建物から流しています。
桜そのものが画面を埋めるのは吉野山 上千本だけです。山肌を覆う木はシロヤマザクラが中心で、下千本・中千本・上千本・奥千本とふもとから順に咲き上がります。カメラがあるのは四つのうち三番目なので、「吉野山が咲いた」という報せより少しあとになります。
残りの4台は、桜が背景として入る画角です。哲学の道は琵琶湖疏水の分線に沿った約2kmの小道で、日本画家の橋本関雪が京都への礼としてソメイヨシノを寄贈したことから「関雪桜」と呼ばれています。醍醐寺は豊臣秀吉が慶長3年に「醍醐の花見」を開いた寺で、そのとき畿内から約700本を集めて植えました。新暦に直すと1598年4月20日で、京都の平年の満開よりだいぶあとです。兼六園は同じ画角のまま冬の雪吊りと秋の紅葉も映る台で、花弁が300枚を超える兼六園菊桜が4月下旬から5月下旬に咲くため、この1台だけ桜の季節が長く続きます。
段葛だけは事情が違います。2014年10月から2016年3月にかけての改修で、参道の桜は177本すべてが植え替えられました。まだ若い木なので、写真で見るような頭上を覆う花のトンネルにはなっていません。枝が年ごとに伸びていく途中が映っている、と思って見るほうが近いです。
最後にひとつ。京都の3台は桜ではなく梅の名所です。北野天満宮前は2月の梅、城南宮はしだれ梅で2月下旬から3月、随心院の梅園は3月末。桜を探してこの3台を開くと、時期が1か月ずれます。このページには入れていません。
いま見られるカメラ 5台
動画 4台・静止画 1台。押すとカメラ一覧のそのカメラが開きます。
いつ見るか
気象庁が出しているソメイヨシノの平年開花日(1991〜2020年の平均)は、この5台に近い地点でこうなっています。横浜3月25日(満開4月1日)、京都3月26日(満開4月4日)、奈良3月28日、金沢4月3日(満開4月8日)。開花から満開まではおよそ1週間です。
ただし5台のうち2台は、この暦では測れません。吉野山の桜はソメイヨシノではなくシロヤマザクラが中心で、しかも山の下と上で標高が違うため、4月に入ってから下から上へ咲きます。上千本のカメラは、ふもとの下千本より遅れます。兼六園の兼六園菊桜も、ソメイヨシノが散ったあとです。
時間帯は朝から午前中が向いています。桜は白に近い色なので、光が強くなるほど空や石畳に溶けて輪郭が出にくくなります。曇りの日も同じで、白い空を背にすると花がほとんど見えません。青空か、濃い色の建物や山肌を背にした画角のほうがはっきり写ります。
更新のしかたは紅葉のページとちょうど逆です。5台のうち4台がライブ動画で、24時間そのまま流れています。静止画は吉野山の1台だけで、こちらは1時間ごとの更新なので、開いた時刻によっては1時間近く前の絵になります。動画の4台は暗くなっても画面は動きますが、夜に花が見えるかどうかは、その場所の街灯と照明しだいです。
散る側を見たいなら、満開から1週間ほどあと、風か雨の翌日です。哲学の道は疏水が画面に入るので、散った花が水面を流れていくのが分かります。
見えないときは
桜の時期は、天気の変わりやすい時期でもあります。春の低気圧は数日おきに来るので、満開の週がまるごと雨になる年があります。カメラは動いていても、写っているのは濡れた石畳と傘だけ、ということが珍しくありません。
それから、花は思ったより短く映ります。開花から散り終わりまでおよそ2週間で、そのうち画面が白く見えるのは満開の前後の数日です。1年の残りは、桜のない同じ場所が映っています。同じ「季節を待つ」ページとして、紅葉と初冠雪にも別のカメラを並べてあります。
動画の4台は、配信元の都合で止まることがあります。そのとき何が起きているのかはライブカメラが映らないとき、何が起きているのかに書きました。
この桜がある地域
このページのカメラを公開している機関
- 京都市観光協会(リンク自由・転載不可) — 公式サイト
- 国土交通省 京都国道事務所(PDL1.0) — 公式サイト
- 環境省 インターネット自然研究所(PDL1.0) — 公式サイト
- 石川県 土木部公園緑地課(リンク自由・転載不可) — 公式サイト
- 豊島屋(リンクのみ・映像は複製しない) — 公式サイト
映像の権利は各機関にあります。このサイトは非公式の案内で、 見本画像は各機関の利用規約にもとづいて1台につき1枚だけ複製させてもらったものです。