自然観測所

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方針

このサイトが画像を配信しない理由

このサイトは、カメラの画像を一切表示していません。カードを押すと、 公開元のページへ移ってもらう作りになっています。不便に思われるかもしれませんが、 意図してそうしています。その理由と、どうやって110台を選んだのかを書いておきます。

ほとんどが動画ではなく静止画です

先に、いちばん誤解されやすいところを書いておきます。 このサイトに載せている110台のうち、動画を流しているのは1台だけです。 残りはすべて、決まった間隔で1枚ずつ入れ替わる静止画です。

更新の速さは機関によってかなり違います。実際に測ると、 気象庁の火山カメラが約2分おきGeoNet が10分おき環境省のインターネット自然研究所は1時間おきでした。 同じ「ライブカメラ」という言葉で呼ばれていても、 2分おきの画像と1時間おきの画像では、見え方はまるで違います。

なぜ静止画なのかというと、これらのカメラが観光ではなく防災と観測のために置かれているからです。 火山の噴煙や川の水位を確かめるには、数分おきの1枚で足ります。 そのために24時間の動画を流し続けると、回線の費用が跳ね上がります。 税金で維持するものとしては、静止画のほうが理にかなっています。

逆に、街の風景を24時間流し続けている配信は、たいてい民間のものです。 そちらは見る分にはただですが、規約を読むと個人・非商業の視聴に限られていることが多く、 広告を載せたページからは案内できません。 「公的機関で商用利用可」という条件と「常時の動画配信」は、ほとんど両立しないのが実情です。

そこで一覧では、カードごとに 「静止画 2分ごと」 のように形式と間隔を書いています。 開く前に、何が見られるのかがわかるようにするためです。

「見られる」ことと「使っていい」ことは別

インターネットに公開されている観測カメラは、誰でも見られます。 ただし、見られることと、自分のサイトに取り込んでよいことは別の話です。 画像には撮影者・公開者の権利があり、たいていの公開元は利用のルールを文章で決めています。

そのルールは配信元ごとにばらばらです。「自由に使ってよい」ところもあれば、 「個人が見るだけならよいが、商業目的はだめ」というところもあります。 同じ機関の中ですら、カメラによって条件が違うことがあります。

このサイトには広告を置く予定があります。つまり商業的な性格を持つサイトです。 そうである以上、「個人の非商業利用のみ」とされているカメラを載せるわけにはいきません。 そこで最初に、商用サイトから紹介しても条件を満たせるものだけに絞りました。

載せている5つの出典と、その条件

気象庁 監視カメラ画像(49台)

常時観測火山の監視カメラです。こちらも PDL1.0、つまり 出典を示せば商用・非商用を問わず使える条件で公開されています。 ただし気象庁の場合は、規約とは別に気象業務法という法律があり、 予報や警報にあたる情報を業として出すには許可が要ります。 このサイトがしているのは公開ページへの案内だけなので、そこには触れていません。

環境省 インターネット自然研究所(34台)/国土交通省(2台)

この2つは公共データ利用規約(第1.0版)、通称 PDL1.0 に基づいて公開されています。 これは日本の行政機関がデータを公開するときに使う共通のルールで、 出典を明示すれば、商用・非商用を問わず利用できるという内容です。 国際的に広く使われている表示ライセンスと互換性を持たせる形で作られています。

アメリカ国立公園局(12台)/アメリカ地質調査所(2台)

アメリカでは、連邦政府の職員が職務として作成した著作物は、 原則として著作権による保護を受けないとされています。 そのため政府機関が公開している画像や資料は、基本的に自由に使えます。

ただし例外があります。政府機関のサイトであっても、 外部から提供された素材が混ざっていることがあり、それには元の権利者の条件がかかります。 各ページの表記を確認する必要がある、ということです。

GeoNet ニュージーランド(11台)

地震・火山の観測を担う機関で、公開データには クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 ニュージーランドという条件がついています。 出典を示せば商用利用も認められる形式です。

これら4つの出典と条件は、トップページの下部にもまとめて記載しています。 条件を満たすために必要な出典表示は、そこで行っています。

載せなかったカメラの話

ここからが、実際に手を動かして分かったことです。 同じ環境省のカメラでも、すべてが同じ条件ではありませんでした

利用規約のページには、第三者の権利が及ぶために例外として扱われるコンテンツが個別に挙げられています。 該当するカメラがいくつかあり、その中には摩周湖や旭岳、浄土ヶ浜といった、 景色としては非常に魅力的なものが含まれていました。

絵として良いものほど載せたくなるのですが、条件が違う以上は外すしかありません。 この3つは、意図的に載せていません。

同じ理由で、もうひとつ大きな判断をしています。 このサイトの元になった別のページには、ヨーロッパを中心とした世界の街や海のカメラが並んでいました。 そちらの配信元の規約は、個人が非商業目的で視聴することだけを認めるものでした。 そこでサイトそのものを2つに分け、広告を置くのは公的機関のカメラだけを集めたこちらに限り、 もう一方は広告なしで運営することにしました。 同じドメインに同居させると、線引きが外から見えなくなるからです。

止まっているカメラも外している

権利とは別に、もうひとつの基準があります。実際に映るかどうかです。

公開されているカメラの一覧には、実は動いていないものがかなり含まれています。 「過去画像」としてしか見られないもの、機器の更新で長期間止まっているもの、 ページは生きているのに画像が数年前で止まっているもの。

掲載の候補にした中では、環境省のカメラの3分の1以上が、この理由で対象外になりました。 アメリカの国立公園でも、画像の更新が数か月前で止まっていたものが複数あり、 中には「このカメラは無期限に停止しています」と明記されているものもありました。 これらはすべて外してあります。

もうひとつ、数を絞るための基準があります。同じ対象を映したカメラは1台にすることです。 気象庁の監視カメラは公開されているだけで95台ありますが、 ひとつの火山に3台も4台も向いていることが珍しくありません。 角度の違いを説明せずに並べても見分けがつかないので、 1山につき代表的な1台だけを選び、49台にしました。 掲載時点で画像が出ていなかった2台も、あわせて外しています。

それでも、天候や整備でカメラが一時的に止まることはあります。 リンク切れや長期の停止に気づかれたら、 お問い合わせから知らせていただけると助かります。

なぜ画像を埋め込まないのか

技術的には、他所の画像を自分のページに埋め込むことはできます。やっていない理由は3つあります。

ひとつめは、許諾の範囲がはっきりしないこと。 「見てよい」と書かれていても、「他所のサイトに取り込んで表示してよい」とまで 明示されていることは多くありません。書かれていない範囲に踏み込まないほうが安全です。

ふたつめは、配信元に迷惑がかかること。 画像を直接読み込めば、その通信の負担は公開元のサーバーにかかります。 こちらの都合で他人のサーバーに負荷をかけるのは、筋が通りません。

みっつめは、そのほうがフェアだからです。 カメラを設置し、電気を通し、機器を保守しているのは各機関です。 その成果だけを自分のページに表示して広告を出すのは、 規約に触れるかどうか以前に、やるべきではないと考えました。 だから、このサイトの役目は案内までに留めています。

カードの絵について

一覧に並ぶカードには空の絵が描かれていますが、これは実際のカメラ画像ではありません。 カメラのある場所の現地時刻から太陽の高さを計算して、その場で描いているものです。 現地が朝なら朝の色、夜なら夜の色になります。

実際のカメラ画像を小さく表示しているように見えるかもしれないので、 誤解のないようここにも書いておきます。あの絵に情報としての価値はありません。 現地がいま明るいか暗いかの目安として見てください。

間違いがあれば直します

ここに書いた解釈は、各機関の公開している規約を読んで判断したものです。 読み違えている可能性はありますし、規約そのものが改定されることもあります。

掲載されている機関の方から、掲載の停止や修正のご依頼があれば、確認のうえ速やかに対応します。 一般の方からのご指摘も同じ窓口で受け付けています。 連絡先はトップページの下部にあります。

観測カメラは、誰かが設置して維持しているから見られるものです。 そのことを忘れない範囲で紹介する、というのがこのサイトの立ち位置です。

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