使い方
いま明るいカメラを選ぶ — 時差の読み方
海外の観測カメラで最初につまずくのは、たいてい時差です。楽しみに開いたら真っ暗だった、という経験は 誰にでもあります。このサイトの110台は8つのタイムゾーンに散っていて、 日本との差は最大で19時間あります。どこがいま明るいのかを、数えなくても分かるようにまとめました。
まず結論 ― 日本の夜は、アメリカの朝
ざっくり言えばこうです。
- 日本の朝(6時〜9時) — ニュージーランドが昼過ぎ。GeoNet の火山カメラの時間です。
- 日本の昼(12時〜15時) — 国内36台の本番。海外はほぼ全滅です。
- 日本の夜(20時〜24時) — ハワイと北米西海岸が朝から昼。アメリカ勢の時間です。
- 日本の深夜(0時〜3時) — アメリカ東部と本土全体が昼。実は海外カメラが最も充実する時間帯です。
つまり日本の日中は国内、夜更かしすると海外という住み分けになります。 トップページの右上に日本時間が出ていて、カメラ一覧の右端には 「いま明るい ○ 台」という数字が出ます。迷ったらそこを見てください。
地域ごとの時差
日本時間を基準にした差です。マイナスは日本より遅れている、つまり「日本の今日の朝が、 向こうではまだ昨日の午後」という意味になります。
| 地域 | 台数 | 夏(3月〜11月ごろ) | 冬 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 36 | ±0 | ±0 |
| ニュージーランド | 11 | +3 時間 | +4 時間 |
| アメリカ西海岸 | 5 | −16 時間 | −17 時間 |
| アメリカ山岳部 | 3 | −15 時間 | −16 時間 |
| ハワイ | 3 | −19 時間 | −19 時間 |
| アリゾナ | 1 | −16 時間 | −16 時間 |
| アラスカ | 1 | −17 時間 | −18 時間 |
| アメリカ東部 | 1 | −13 時間 | −14 時間 |
ニュージーランドの「夏」は日本と逆で、10月から4月ごろが夏時間です。上の表は日本の季節ではなく、 それぞれの土地の夏時間の有無で分けています。
夏時間という厄介なもの
表に2列あるのは、多くの国が夏のあいだ時計を1時間進めるからです。 そのため時差は年に2回、1時間ずつ動きます。日本は夏時間を使っていないので、 日本側から見ると「向こうが勝手にずれる」ように感じられます。
切り替わる時期も国ごとに違います。アメリカは3月の第2日曜から11月の第1日曜まで。 ニュージーランドは9月末から4月上旬までで、しかも南半球なので日本と季節が逆です。 結果として、3月から4月にかけての数週間は、 両方が同時に切り替わって時差が2時間ぶん動くという分かりにくい時期が生まれます。
このサイトでは、各カメラの現地時刻をブラウザが持っているタイムゾーン情報から計算しています。 夏時間の切り替わりも自動的に反映されるので、表を暗記する必要はありません。 カードに出ている現地時刻をそのまま信じてもらって大丈夫です。
夏時間を使わない場所がある
ややこしいことに、アメリカの中にも夏時間を採用していない土地があります。 このサイトに関係するのは2か所です。
- ハワイ(キラウエア火山、 マウナロア山、ハワイ火山国立公園)— 一年中、日本より19時間遅れです。日本の夜21時がハワイの午前2時、 日本の翌朝5時でハワイの午前10時。つまり日本の早朝がハワイの見ごろです。
- アリゾナ(グランドキャニオン)— こちらも夏時間なし。年間を通じて日本より16時間遅れで固定です。 夏は西海岸と同じ時刻、冬は西海岸より1時間進んでいるという、ねじれた関係になります。
時間帯別の早見
日本時間で、そのとき現地が昼になっている地域です。日の出・日の入りは季節で動くので、 あくまで目安として見てください。
| 日本時間 | 明るい地域 |
|---|---|
| 6時〜9時 | ニュージーランド(昼過ぎ〜夕方) |
| 9時〜17時 | 日本(国内36台) |
| 20時〜23時 | ハワイ(朝)、アメリカ西海岸(朝) |
| 0時〜4時 | アメリカ全域(昼)、ハワイ(昼) |
| 4時〜6時 | ハワイ(午後)、ニュージーランド(朝) |
海外のカメラをまとめて見たいなら、日本時間の深夜0時から3時ごろが最も効率がいい、 ということになります。アラスカのデナリ国立公園から 東海岸のアカディア国立公園まで、まとめて明るい時間帯です。
明るくても見えないことがある
時差を合わせても、映らないときは映りません。理由はだいたい次のどれかです。
- 天候 — 霧、吹雪、豪雨。山のカメラは雲の中に入ることが珍しくありません。
- レンズの着氷や結露 — 冬の高山では日常的に起こります。 画面全体が白く曇っていたら、これです。
- 季節による閉鎖 — 冬に道路が閉まる公園では、 カメラの保守ができず止まることがあります。
- 整備・機器の入れ替え — 数日から数週間、止まることがあります。
高緯度のカメラには、もうひとつ事情があります。アラスカの デナリ国立公園は、夏は夜がほとんど来ない代わりに、 冬は日照時間がごく短くなります。時差の計算が合っていても、 そもそも現地に昼がほとんどない季節がある、ということです。
時差は面倒に見えて、慣れると便利な道具です。「寝る前にハワイ、朝にニュージーランド」と決めてしまえば、 一日のうち2回、地球の別の場所の昼を覗けます。 どこを見るか決めかねたら、火山のカメラから始めるのが分かりやすいと思います。