京都
京都のライブカメラで、行く前に混み具合を見る
京都の観光地に向いたカメラは30台あります。 景色を楽しむためというより、行く前に人の入り具合を測るための道具として使うと役に立ちます。 どの通りが今どれくらい埋まっているかは、写真ではなく、いま映っている画面にしか出ていません。
混み具合は、人より先に車に出る
清水寺へ行くなら、坂そのものより手前を見たほうが早く分かります。 東大路通・五条坂は坂の上り口にあたる交差点で、 観光バスと市バスがここで折れます。バスが詰まっている日は、 そのぶんの人がこれから坂を上ってくるということです。
坂そのものは清水坂のカメラに映ります。 朝のうちは石畳が見えていて、昼へ向かうにつれて坂が人で埋まっていきます。 石畳がどこまで見えているかが、そのまま目安になります。
2台を見比べると、選べる
同じ場所に2方向からカメラが入っているところがあります。開いて見比べる価値があるのはこの組み合わせです。
- 伏見稲荷大社 表参道と 裏参道 — どちらも楼門へ向かう道です。表が詰まっていても裏が流れていることがあります。 門を閉めない社なので、深夜でも人影が絶えないことがあります。
- 東山 ねねの道 — 清水寺と八坂神社を結ぶ経路にあたるので、両方の混み具合がここで合流して現れます。 どちらか一方が空いていても、この道は埋まっていることがあります。
- 京都駅前 バス乗り場と 八条口 タクシー乗り場 — 市内へ散っていく前の人がここに溜まります。 並びの長さが、その日の街全体の混み方の先ぶれになります。
人の少ないほうへ振る
混んでいる場所を避けたいときのために、はじめから人が少ない側のカメラも挙げておきます。 どれも名の通った寺社ですが、市の中心から外れているぶん、画面に映る人影がはっきり違います。
- 嵯峨鳥居本 伝統的建造物群保存地区 — 愛宕神社への参道沿いに茅葺きと町家が残る一角です。 嵐山からいちばん奥まで歩いた先にあたり、人影がぐっと減ります。
- 大原野神社 — 西山の麓の古社で、参道が林の中を抜けています。木立の中の静けさが長く続きます。
- 寂光院 — 大原の里の奥に建つ尼寺。市街地から離れて標高があるので、雪の日はここだけ白くなっていることがあります。
- 大覚寺 — 大沢池を抱えた広い境内です。敷地が広いぶん人が散って、混み方は穏やかに見えます。
時間が決まっているカメラ
30台がいつも同じように映っているわけではありません。 錦市場は店の開いている時間に合わせて、 配信そのものが11時から18時までに限られています。 夜に開いても映らないのは故障ではありません。
逆に、夜のほうがその通りらしく見える場所もあります。 祇園 花見小路は夕方から明かりが灯ります。 石畳とお茶屋の格子が続く通りですが、南側の一部は私道で、 現地では立ち入りと撮影が制限されています。画面で見るぶんには、そこに気を遣わずに済みます。
季節で画面が入れ替わる
同じ画角のまま景色だけが変わるカメラは、いつ開くかで見えるものが決まります。
| 時期 | カメラ | 何が起きるか |
|---|---|---|
| 2月下旬〜3月 | 城南宮 | しだれ梅が開くと、参道の人出がはっきり増える |
| 2月と毎月25日 | 北野天満宮前 | 梅と縁日。受験の季節は参拝の列が伸びる |
| 3月末 | 随心院 | 梅園が咲きそろうころだけ人が増える |
| 春と秋 | 醍醐寺 | 伽藍の背景だけが桜と紅葉に塗り替わる |
| 春・初夏・秋 | 哲学の道 | 疏水へ枝を垂らす桜が、花から緑、落ち葉へ移る |
| 11月後半 | 永観堂 | 「もみじの永観堂」の木々が一斉に色を変える |
| 11月後半 | 神護寺 | 高雄の谷が色づくと、長い石段の見え方ごと変わる |
| 10月 | 平安神宮 | 時代祭の行列が大鳥居の前を通る |
| 夏と冬 | 貴船神社 | 夏は川床へ向かう人、冬は市街になくてもここだけ雪 |
3つの提供元が別々に置いている
この30台はひとつの機関のものではありません。 参道と寺社の門前は国土交通省 京都国道事務所、 嵐山・祇園・駅前など街なかの通りは京都市観光協会、 東本願寺と京都タワーの3台は森信三郎商舗が出しています。 目的が違うので、同じ京都でも画角の性格がはっきり分かれます。
カードに見本画像が出ていないカメラがあるのは、そのためです。 京都国道事務所のぶんは公共データの利用ルールにもとづいて1枚だけ複製させてもらっていますが、 残る2者はリンクは自由、画像の転載は不可という条件なので、 当サイトでは絵を置かず、配信ページへの入口だけを用意しています。 くわしくはカメラの画像をどう扱っているかに書きました。
京都のカメラは、絶景を見るためのものとしては地味です。 ただ、出かける前に3つか4つ開いて、坂とバス停と裏参道を見ておくだけで、 その日どこへ先に行くかは決められます。使いどころはそこにあります。