季節
紅葉と初冠雪を、同じカメラで続けて見る
紅葉の16台と初冠雪の16台のうち、 4台は両方の一覧に入っています。同じ画面が、緑から赤、赤から白へ続けて変わる台です。 なかでも大雪山 旭岳の1台は、紅葉の見頃が9月中旬で、初冠雪の平年日が9月25日。 あいだは10日ほどしかありません。
同じカメラが、紅葉と初冠雪の両方に入っている
このサイトは対象ごとにカメラをまとめているので、ふだんは紅葉か初冠雪のどちらか片方のページしか開きません。 ところが2つの一覧を重ねると、4台が両方に入っています。 ここではその4台を、2つの日付を並べて見ていきます。 日付はどちらも行き先のページに書いてあるものをそのまま写しました。ここで新しく決めたものはありません。
| カメラ | 紅葉の見頃 | 初冠雪の平年日 | あいだ |
|---|---|---|---|
| 大雪山 旭岳 | 9月中旬 | 9月25日 | 約10日 |
| 弥陀ヶ原 | 9月下旬 | 10月12日(立山) | 約2週間 |
| 吾妻山 | 10月上旬 | 10月26日 | 約3週間 |
| 蔵王山 御釜 | 9月下旬 | 10月28日 | 約1か月 |
並べてみると、あいだの長さがそろっていません。緯度の順でも標高の順でもありません。 2つの日付は決まりかたが違うからです。紅葉は葉の色が変わりきる時期で、 初冠雪は山頂に雪が乗ってそれが麓から見えた日です。 初冠雪のほうは、雪が降ったかどうかより、その日に山頂が雲から出ていたかどうかで決まります。 だから「北ほどあいだが短い」といった法則は、ここには書けません。この4台の数字がこれだけ、という話です。
旭岳の1台だけ、2つが同じ月に来る
28台ぶんの日付を見わたすと、紅葉と初冠雪が同じ月に入るのは旭岳だけです。 紅葉の見頃は9月中旬から11月下旬まで、初冠雪の平年日は9月25日から12月18日まで並んでいますが、 旭岳を除くとどの山も月をまたぎます。旭岳の次に早い初冠雪は富士山の10月2日で、 そこから先はもう10月の話になります。
つまり旭岳のカメラは、9月のうちに緑と赤と白が入れ替わる画面です。 同じ1台を9月中旬から10月初めまで続けて開くと、その入れ替わりが1枚ずつ残っていきます。 気象庁のカメラなので画像は2分ごとに差し替わり、開けばその日の絵が出ています。 ただし年によって1〜2週間ずれます。夏の暑さが長く残った年は遅れます。
どちらも朝に開く
2つのページは別々に書きましたが、見る時間については同じことを言っています。朝です。 9月から11月の山は昼前から雲が湧くので、遠くから山を撮っている台は、 午後に開くと山頂が隠れていることが多くなります。 紅葉の色が濃く写るのも、雪の白と岩の黒がはっきり分かれるのも、光が斜めから当たる時間です。 別々の理由ではなく、同じ理由で同じ時間帯になります。
ただし画像の差し替わる間隔は提供元で違います。気象庁の台は2分ごと、環境省の台は1時間ごとです。 環境省の台では、開いた時刻によって1時間近く前の絵を見ていることがあります。 山の天気は1時間で変わるので、雲が切れるのを待つなら気象庁の台のほうが向いています。 まったく映らないときに何が起きているのかは ライブカメラが映らないとき、何が起きているのかにまとめています。
紅葉だけの台は、湖と高原から山を見上げている
紅葉の一覧から4台を除いた残りは、提供元でまっぷたつに分かれます。 気象庁の台は火口や山頂そのものに向いていて、環境省の台は 湖や高原に立って山を見上げています。 尾瀬の尾瀬沼、十和田湖の発荷峠、 乗鞍岳の乗鞍高原、奥日光の湯ノ湖、 磐梯山の裏磐梯レンゲ沼。どれも手前に水面が入ります。
水面が入ると、山肌の色と、水に映った色の両方が1枚に収まります。 この並びの一部は火山がつくった湖と重なっていて、それは偶然ではありません。 紅葉の名所になっている湖は火口やせき止めでできたものが多く、 周りを山で囲まれた地形が、そのまま色の見晴らしになっているからです。
紅葉の一覧でいちばん遅いのは桂川の嵐山で、11月下旬です。 16台のうちこの1台だけが動画で、ほかはすべて静止画です。 待たずにいま動いているものが見えるのはここだけになります。 同じ川を琵琶湖の出口から大阪湾まで並べたものは淀川水系にあります。
初冠雪だけの台は、離れた場所から山頂を見ている
初冠雪の一覧は逆で、山から離れて山頂だけを見る台が増えます。 富士山の3台は田貫湖、富士北麓、気象庁のカメラで、いずれも山の外から狙っています。 雪が乗ったかどうかは輪郭の白さで分かるので、近づく必要がないわけです。 東北の火山の岩木山・八甲田山・岩手山、 浅間山、白山、 阿寒摩周の雌阿寒岳も同じ組み立てです。
その富士山は、初冠雪の一覧には入っていますが紅葉の一覧には入っていません。 独立峰で、画面に入るのが山肌と裾野の草木だからです。 色が変わる木が斜面いっぱいに広がっている山と、雪が乗ったことが遠くから分かる山は、別の山だということになります。
初冠雪の平年日は、旭岳の9月25日から桜島の12月18日まで84日あります。 紅葉の見頃も9月中旬から11月下旬までで、日数はそう変わりません。 違うのは終点です。この一覧では、紅葉は京都の嵐山で終わり、初冠雪は鹿児島の桜島まで続きます。 年によるずれも初冠雪のほうが大きく、1か月動くこともあります。 ずれ幅が違うので、2つのあいだの長さは年ごとに広がったり縮んだりします。 旭岳で紅葉が遅れて初冠雪が早い年は、赤と白が同時に1枚に入ることになります。
どこから見るか
一覧は紅葉と初冠雪の2ページです。 雪が積もってからの画面は雪、 噴気と雪が同じ画面に入る台は地獄谷と噴気地帯にまとめました。 28台のほとんどは、気象庁と環境省が火山を見張るために置いたカメラです。 観光のために置かれたものではないので、何のために火口へ向いているのかは 火山カメラは何を見ているのかに書いています。 画像の扱いと出典はカメラの画像をどう扱っているかです。