海
海のライブカメラは、海だけを映していない
このサイトの450台のうち、62台が海を向いています。 ただし海そのものを見ているカメラは9台しかありません。 残りは海ごしに島の火山を見たり、海に来る生きものを待ったりしています。 潮の流れが画面に出る来島海峡のようなカメラは、むしろ例外のほうです。

海だけを映しているのは9台
62台は12の国と海域に散っていて、日本が24台、海外が38台です。 そのうち、分類が「海」だけで終わるものは9台しかありません。 この9台が、いわゆる「海のライブカメラ」に近いものです。 東播海岸は、国土交通省の配信のなかで川ではなく海岸に向いているカメラで、 見どころは波の高さと潮位です。

日本側の残りは、砂浜と入り江を見るものです。 南伊豆・弓ヶ浜は夏に海水浴客が入り、それ以外の季節は波と松林だけが動きます。 横山からみた英虞湾は真珠養殖の筏が水面に細く並ぶリアス海岸で、 越前町は日本海の漁港を上から見ます。冬の荒れた日は波の高さがそのまま出ます。


韓国の泰安海岸 鶴岩浦と多島海海上は、 干満の差が大きい黄海に面していて、潮が引くと砂浜が沖まで広がります。 台湾の後壁湖と船帆石のビーチは墾丁のサンゴ礁の海です。 潮の見かたは潮の満ち引きにまとめました。
16台は、海ごしに島の火山を見ている
海に向いたカメラのうち16台は火山にも入っています。 日本の12台は気象庁の常時観測火山のカメラで、向いている先が島だから海が入るという成り立ちです。 伊豆大島は外輪山の北西側から三原山のカルデラを見ていて、 薩摩硫黄島は硫黄岳から上がり続ける白い噴煙が画面に入ります。 海の景色を探して開くと、映っているのは山です。

海の向こう側に火口があるカメラもあります。 ニュージーランドのファカタネ海岸は、海岸から沖合のファカアリ(ホワイト島)を見張るもので、 島が見えるかどうかはその日の視程しだいです。 アイスランドのスルツェイ島は、海底噴火で生まれた島に人を入れないまま、 裸の溶岩に生き物がどう住みつくかを見続けている場所です。
島の火山カメラは、晴れていても山が隠れます。周りが全部海なので湿った空気がそのまま島にぶつかるからで、 伊豆諸島は狙うなら冬、薩南の火山島は 空気が乾いて島の輪郭が出る11月から3月と、それぞれの対象ページに書いたとおりです。 火山カメラ全体の見かたは火山カメラは何を見ているのかにあります。
19台は、生きものを待つために海を向いている
19台は動物にも入っています。海を映しているのではなく、 海にいる生きものを待っているカメラです。 62台のうち17台は explore.org のもので、その多くがここに当たります。
- シャチ。カナダのハンソン島と ロブソンバイトの擦り石浜。擦り石浜は、シャチが小石に体をこすりつけに来る浜で、 配信元が出している見ごろは7月から9月です(シャチ)。
- 海鳥。メイン州のシール島のツノメドリの巣穴は巣の内側、 休み場は岩棚を見おろす画角です(ツノメドリとウミバト)。
- ペンギン。南アフリカのストーニーポイントでは、 海から戻ったケープペンギンが岩と茂みのあいだの巣へ帰っていきます。
- 冬の渡り鳥。小湊海岸のハクチョウは陸奥湾に面した遠浅の海岸で、 冬に向けて数が増えていきます(渡り鳥のカメラは、季節を選んで見る)。
水の中にもカメラがある
串本海中公園は、黒潮が運ぶ温かい海に生きるサンゴと魚を水中から直接映しています。 海外ではウティラ島のサンゴが水深8m、 カタリナ島の海中が桟橋の下の藻場にあります (サンゴ礁と海の中)。
水中カメラは、天気ではなく水の濁りで見え方が決まります。 波の立った日や雨のあとは白く濁り、凪の日はよく見えます。 串本は陸から濁りが流れ込むので、雨のあとは避けたほうがいいです。 もっと深いところでは、深海探査船オケアノス・エクスプローラーが 無人潜水機の照らす海底をそのまま流しています。調査航海に出ている期間だけの配信です。
動画30台、静止画32台
海のカメラは動画と静止画がほぼ半々で、動画30台、静止画32台です。 波のように速く動くものは、静止画だと写りません。 来島海峡は1時間ごとの静止画なので、潮の流れが走っている瞬間そのものは写らず、 海面の模様と船の並び方から読み取ることになります。 波そのものを見たいなら動画のカメラを選んでください。
夕方に強いカメラもあります。鷲羽山からみた瀬戸内海は西から南西を向いているので、 日没前後は海面が光り、島が影絵のように黒く抜けます。 ポルトガルのナザレの大波は、配信元が出している大波の季節が10月から3月です。
どこから見るか
62台の一覧は海にあります。 海ごとにまとまった案内もあり、瀬戸内海、 黒潮の海岸、伊豆諸島、 墾丁、潮の満ち引き、 朝日と夕日などから入れます。
海外のカメラは、向こうが夜のあいだは何も映りません。 いまどこが明るいかはいま明るいカメラを選ぶ — 時差の読み方で確かめられます。 開いても何も見えないときに何が起きているのかは ライブカメラが映らないとき、何が起きているのかに、 画像の扱いと出典はカメラの画像をどう扱っているかに書いています。