自然観測所

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湖のライブカメラは、名前ほど湖を映していない

名前や場所に湖・沼と付いたカメラが22台あります。 見本の画像を1台ずつ確かめたところ、水面が本当に画面に入っているのは17台でした。 残る5台は、湖のほとりに立っているのに湖のほうを向いていません。 美幌峠からみた屈斜路湖のように湖が画面のほとんどを占めるものもあれば、 湖の名が題に入っているのに水が1ミリも写らないものもあります。 理由ははっきりしていて、多くのカメラは湖を見るためではなく、湖のそばの山を見るために置かれているからです。

美幌峠からみた屈斜路湖の見本画像(2026年8月)
美幌峠からみた屈斜路湖 · 見本 2026年8月

水面が映っている17台

内訳は日本が13台、海外が4台です。 湖という分類はこのサイトにありません。火山の監視、水鳥の観察、国立公園の案内と、 置いた目的がばらばらなので、同じ場所にまとまらないのです。 それでも画面に水がある以上、見かたには共通するところがあります。 風がない朝は対岸がそのまま映り込み、風が出ると映り込みが崩れて水面が灰色になります。 湖のカメラは、天気そのものより風の有無で絵が変わります。

冬に凍る湖と、凍らない湖

北海道の2台は、冬になると正反対の画面になります。 屈斜路湖は結氷して白くなり、条件が揃うと氷が割れて筋状に盛り上がります。 支笏湖は深いのでほとんど凍らず、まわりが雪で真っ白になっても 湖面だけが黒いまま残ります。同じ道内、同じ火山がつくった湖でも、冬の絵がまったく違います。 奥日光 湯ノ湖も冬は凍り、白くなった湖面と原生林の対比が出ます。 2台を並べて見るなら火山がつくった湖に見る時刻の目安をまとめてあります。

支笏湖と周辺の山々の見本画像(2026年8月)
支笏湖と周辺の山々 · 見本 2026年8月
奥日光 湯ノ湖の見本画像(2026年8月)
奥日光 湯ノ湖 · 見本 2026年8月

鳥を見るために水面を映しているカメラ

クッチャロ湖琵琶湖伊豆沼三方湖は、 湖が主役ではなく、そこへ渡ってくる鳥が主役です。 だから季節を外すと、ただの水面しか写りません。 どの月のどの時間に開けば鳥がいるのかは 渡り鳥のカメラは、季節を選んで見るにまとめました。 この4台は湖のカメラの中でいちばん画角が水に寄っているので、 鳥がいない時期でも、水面の色や波の立ちかたを見るには向いています。

クッチャロ湖のハクチョウの見本画像(2026年8月)
クッチャロ湖のハクチョウ · 見本 2026年8月
琵琶湖の水鳥の見本画像(2026年8月)
琵琶湖の水鳥 · 見本 2026年8月

火口にたまった水

湖のようでいて、できかたが違うものもあります。 蔵王山 御釜は火口にたまった水で、 光が高いほど水中まで届いて緑が濃くなります。 十和田は湖そのものが巨大な火口の跡です。 八甲田山 地獄沼は湯が湧いている沼で、 寒い日ほど湯気が白く濃く写ります。噴気が増えたように見えても、たいていは気温のせいです。 発荷峠からみた十和田湖裏磐梯レンゲ沼尾瀬沼は、水面そのものより岸の色が変わるのを見る画面で、 秋は紅葉のほうから入ったほうが時期を合わせやすいです。

海外の4台

クレーターレイクは、崩れた火山のカルデラに水がたまった湖です。 ほかに流れ込む川がなく雪解け水と雨だけでできているので、濁るものが入ってきません。 画面が青一色になるのはそのためです。 グレイシャー国立公園は氷河が削った谷に水がたまったマクドナルド湖の岸から、 アイルロイヤル国立公園はスペリオル湖に浮かぶ島の桟橋から、それぞれ水面を見ています。 ミーヴァトン湖はアイスランドの浅い湖で、湖のふちの草地ごしに水平に近い角度で見る構図です。 いずれも日本とは時差があるので、開く時刻は いま明るいカメラを選ぶ — 時差の読み方で確かめてください。

湖のそばにあるのに、湖が映らない5台

ここが、実際に見てみないと分からなかったところです。 日光白根山のカメラは中禅寺湖の湖畔に置かれていますが、 向いているのは西の山なみで、湖は背中側にあります。 有珠山は洞爺湖町に立っていて、画面にあるのは山だけです。 草津白根山は湯釜という火口湖で知られる山ですが、湯釜は画角に入りません。 ルアペフ山 北側も同じで、火口湖は山頂の向こう側です。 どれも火山を監視するために置かれたカメラで、湖はたまたま近くにあるだけです。

もう1台は事情が違います。 田貫湖からみた富士山は、風のない朝に水面へ山が映り込む「逆さ富士」で知られる場所ですが、 カメラの画角は手前の木がかなりの面積を占めていて、湖も富士山もはっきりとは見えません。 場所の名前がいいことと、カメラの画角がいいことは別です。 名前で選ぶと外すことがあるので、このサイトではカードに見本の画像を置いています。 どの配信から1枚だけ複製させてもらっているかは カメラの画像をどう扱っているかに書きました。

どこから見るか

火山がつくった湖は火山がつくった湖にまとまっています。 鳥の来る湖はハクチョウの越冬地、 岸の色が変わる時期は紅葉、 凍った湖を見たいならから入れます。 海外の湖は海外の国立公園道のない国立公園に入っていて、 見どころはアメリカの国立公園カメラの見どころにまとめました。

湖のカメラは更新の間隔が長いものが多く、開き直しても絵が変わらないことがあります。 何も写らないときに何が起きているのかは ライブカメラが映らないとき、何が起きているのかを見てください。 水位や気象の判断に使うものではありません。出かけるときは現地と自治体の情報を確かめてください。